コーヒーと音楽 12th OHIO PLAYERS × DEEP DAWN DARK – SOUNDLESS RECORDS(サウンドレスレコーズ)

コーヒーと音楽 12th OHIO PLAYERS × DEEP DAWN DARK

SOUNDLESS RECORDS担当者がおすすめの音楽を紹介するコラム連載「コーヒーと音楽」。コーヒーのお供にぜひ新たな音楽との出会いを楽しんでみてください。第12回は、スタンダードシリーズの「DEEP DAWN DARK」にぴったりな作品をご紹介。

 

DEEP DAWN DARK

スローなビートと心地よいベースラインをイメージした「DEEP DAWN DARK」。深煎りでビターな口当たりは、オレンジピールをチョコレートで包んだような贅沢な味わいから、黒糖を思わせる柔らかな甘みへと徐々に移ろい、心地良い余韻を含みます。特に苦味が好きな方におすすめです。

  

OHIO PLAYERS - FIRE

70年代のアメリカを代表するファンクバンドOHIO PLAYERSによる1974年作のアルバム「FIRE」。ファンクの聖地と称されるオハイオ周辺で活動していた彼らのパワーに満ちたファンクミュージックは、当時の人々を熱狂させ、絶大な人気を獲得しました。掻き鳴らされるエレキギター、図太いベースライン、激しいドラムブレイク、イナたいボーカルで表現された楽曲たちは、プレイヤーたちの熱気が自然と思い浮かぶほど、鮮烈な演奏が味わえます。OHIO PLAYERSの魅力は熱いファンクとメロウなバラードのギャップ。どちらも素晴らしい曲がたくさんあります。時代的にも70年代中盤の彼らの絶頂期ともいえる時期にレコーディングされた本作は、アルバムの表題曲であるファンクチューンA1「Fire」とメロウなA2「Together」が特におすすめです。

 

A1「Fire」。サイレンの轟音で始まるインパクト強の一曲。イナたいコーラスにミッドテンポのベースラインを合わせたオハイオらしさ全開のファンクチューンです。A Tribe Called Questの「Money Maker」でもサンプリングされており、ヒップホップの元ネタとしても知られています。

アメリカのヒップホップグループA Tribe Called Questによる1998年リリースの5thアルバム「The Love Movement」収録。0:44あたりから入るサイレンでサンプリングされています。太いビートに浮遊感のある上音がテンポ良く重なり、心地良いトラックです。この曲が収録された「The Love Movement」はグループ解散前のラスト作で、クラシック満載の大名盤なので、こちらもぜひチェックしてみてください。

 

A2「Together」煌びやかなシンセサイザーとやわらかで伸びのあるコーラスが哀愁を誘うメロウなバラードです。筆者は、この曲を聴くといつもエモくて涙腺が緩んでしまいます。。。

 

今回紹介した曲以外にも本作は、OHIO PLAYERSの魅力であるファンクとメロウがアメとムチのように交互に行き交う楽曲構成が顕著に表れており、ぜひアルバムを通して聴いていただきたい良盤です。「DEEP DAWN DARK」の苦味の中に感じるほのかな甘み、心地良い余韻を含んだ味わいが「FIRE」を想起させます。ぜひコーヒーとともに楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

Profile

OHIO PLAYERS

ニューヨークのレーベル「コンパス・レコード」のハウス・バンドとなり、同社からの「Trespassin'」、「It's a Cryin' Shame」といったシングルのリリースを経てキャピトル・レコードと契約。1969年にファースト・アルバム「オブザヴェイション・イン・タイム」を発表。1971年からはデトロイトのレーベル「ウェストバウンド・レコード」に所属し、アルバム『Pleasure』(1972年)からのシングル「ファンキー・ワーム」がスマッシュ・ヒット。1974年にはマーキュリー・レコードに移籍。以後、バンドはさらなる商業的成功を収め、「ファイアー」と「愛のローラーコースター」の2曲がBillboard Hot 100で1位を記録。(出典:Wikipedia)

 

 

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