コーヒーと音楽 22th SOUL Ⅱ SOUL × ACID BRIGHT LOVE 1988【HOUSE】 – SOUNDLESS RECORDS(サウンドレスレコーズ)

コーヒーと音楽 22th SOUL Ⅱ SOUL × ACID BRIGHT LOVE 1988【HOUSE】

SOUNDLESS RECORDS担当者がおすすめの音楽を紹介するコラム連載「コーヒーと音楽」。第22回は、インスピレーションシリーズからACID BRIGHT LOVE 1988【HOUSE】にぴったりな作品をご紹介。コーヒーのお供にぜひ新たな音楽との出会いを楽しんでみてください。

 

ACID BRIGHT LOVE 1988【HOUSE】

1988年イングランド北部、ただただ快楽を求めた先駆者たちへのオマージュ。シカゴ発イビサ経由で工業都市に持ち込まれた、サウンドと体験の“アシッド=酸”にフォーカスした未知の化学反応を模索する実験的なブレンド。赤ワインのような芳醇さに白ワインのキレ。うねるベースに反復するビート。メロウでシャープな刺激的味わいは中毒性あり。非合法になる前にドリップ体験を。

 

Soul II Soul – Club Classics Vol.1

ACID BRIGHT LOVE 1988は、セカンド・サマー・オブ・ラブというUKレイブカルチャーのムーヴメントをテーマにしたブレンドです。(セカンド・サマー・オブ・ラブについてはこちら)本作品はアシッドハウス(1980年代中期にRolandが発売したシンセサイザーTB-303のうねるようなベースラインを駆使した音が特徴のダンスミュージック)を中心としたセカンド・サマー・オブ・ラブと同時代に平行して隆起しつつあったアシッドジャズから派生したグランドビートの初期作品ですが「アシッド・ハウスだけだったら、それをセカンド・サマー・オブ・ラヴなどと大きく呼ぶ必要はなかった。あの季節には、ソウルIIソウルの掲げた"UKブラック"というコンセプトがあったことも忘れてはならない」(出典:ele-king)と書かれているようにUKのアンダーグラウンドミュージックの流れとして欠かすことのできない名作です。こちらはジャジー・B率いる、SOUL II SOULの1989年に発表したデビュー・アルバム。代表曲「KEEP ON MOVIN'」を筆頭に粒揃いの内容で、何度聴いても聞き飽きない傑作アルバムです。

A1「Keep On Movin'」。この楽曲がなければSoul Ⅱ Soulは語れないといっても過言ではない代表曲です。ミッドテンポのリズムで太いビートが刻まれ、キャロン・ウィーラーのヴォーカルが重なり合い、心地よいグルーヴを醸し出しています。ソウル、ファンク、ジャズ、アフリカなどの音楽要素が端々に感じられるクールなトラックは、グラウンドビートと呼ばれるムーヴメントに派生し、数々アーティストたちによってたくさんの楽曲が世に送り出されていきました。

 

MVも当時の空気感が伝わってきて最高です!!

 

A3「Holdin' On (Bambelela)」。こちらはアップテンポなブレイクビーツにアフリカ音楽からのインスパイアを感じるコーラスと野暮ったいジャジー・Bのヴォーカルが乗ったイナたくてクールな一曲。

 

B3「Happiness (Dub)」。小気味よいパーカッション、シンセサイザーのメロディー、太いベースライン、随所に散りばめられたフィメールヴォーカル。どれもたまらなくツボな構成で素晴らしいダンストラックです。

 

 B5「Jazzie's Groove」。気だるいヴォーカルと不穏なビートにジャジーなサンプリングが重なり、Hip Hopを感じる一曲です。

 

世界中をグランド・ビートに染めたUKクラブ・ミュージックの傑作をぜひコーヒーと共に味わってみてください。個人的にはいつも冬に聴きたくなるアルバムなのでこの時期に特におすすめです。

 

Profile

Soul Ⅱ Soul

英・ロンドン発の音楽グループ。1963年生まれのロンドン出身のDJ、ジャジー・Bことトレヴァー・ベレスフォード・ロメオが13歳で始めたサウンドシステム“ジャー・リコ”を母体として、その3年後に始動。89年にキャロン・ウィーラーをヴォーカルに迎えた「キープ・オン・ムーヴィン」「バック・トゥ・ライフ」がヒットすると、“グラウンドビート”と呼ばれるリズムや“ファンキー・ドレッド”などのファッションで注目を浴び、クラブシーンを席巻。90年にはグラミー2部門を獲得。98年に解散するが、2007年より断続的に活動を行ない、2010年に再結成。以降、ツアーを中心に活動し、2016年にライヴ・アルバム『オリジンズ』をリリース。(出典:CDジャーナル)

 

【ACID BRIGHT LOVE 1988】

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