コーヒーと音楽 15th SEX PISTOLS × YOU SNOOZE YOU LOSE 1977
SOUNDLESS RECORDS担当者がおすすめの音楽を紹介するコラム連載「コーヒーと音楽」。第15回は、インスピレーションシリーズから「YOU SNOOZE YOU LOSE 1977」にぴったりな作品をご紹介。コーヒーのお供にぜひ新たな音楽との出会いを楽しんでみてください。
YOU SNOOZE YOU LOSE 1977
1970年代、とある男女がNYからロンドンに持ち帰り、テクニック偏重になっていたロックシーンを破壊し、世界中に飛び火したUKパンクムーブメントを彷彿とさせる破壊力のあるスキャンダラスなブレンド。柑橘系のジューシーかつ、芯がはっきりとした酸味は、キャラが立ったボーカルと跳ねるギターサウンド、根底にあるDIY精神を彷彿とさせる絶妙なバランスに仕上がっています。
Sex Pistols - Never Mind The Bollocks Here's The Sex Pistols
言わずと知れたイギリスのパンクバンドSex Pistols唯一のスタジオ・アルバム。ピンク・フロイドなどを手がけたクリス・トーマスによる音作りは当時の他のパンクバンドとは一線を画す内容。「Anarchy In The UK」と「God Save The Queen」、そして「Pretty Vacant」、「Holidays In The Sun(さらばベルリンの陽)」といった先行シングル曲はすべてヒット。それらをコンパイルした本作品は全英アルバムチャート1位獲得しました。
A1「Holidays In The Sun」。Sex Pistolsらしさ全開のパンクサウンドが掻き立てられるような衝動を覚えます。この曲のパワフルなギターリフとヴォーカルは沸き立つ初期衝動のようなマインドをそのまま体現したかのような印象です。
A5「God Save The Queen」。タイトルはイギリス国歌と同名で、エリザベス女王の即位25周年に沸く中でリリースされ、話題性と社会批判を含んだ内容にBBCでは放送禁止となったものの、UKシングルチャートでは2位を獲得。当時のユース層に絶大な支持を獲得しました。今年9月8日に亡くなられたエリザベス女王に対して、ジョニー・ロットンことジョン・ライドンは、Twitterでエリザベス女王を追悼するコメントを発表。約45年の時を経て「God Save The Queen」でも使われたポートレートを安全ピンなしで投稿し、話題となりました。
John Lydon wishes to distance himself from any Sex Pistols activity which aims to cash in on Queen Elizabeth II's death. The musicians in the band and their management have approved a number of requests against John's wishes on the basis of the majority court-ruling agreement. pic.twitter.com/LfD4wrOzjw
— John Lydon Official (@lydonofficial) September 15, 2022
B2「Anarchy In The UK」。Sex Pistolsのデビュー曲。深刻な経済不況の真っ只中で、当時の若者を代弁したかのような歌詞とパンクサウンドがユース層に絶大な影響を与えました。数多くの若者の人生を変えた一曲と言っても過言ではない歴史的大名曲です。
「Never Mind The Bollocks Here's The Sex Pistols」はロック史上に残る永遠のマスター・ピース。当時の空気感がビシビシと伝わってくるパワフルなサウンドをぜひ体感してみてください。
Profile
Sex Pistols
セックス・ピストルズ は、イングランド出身のパンク・ロックバンド。 1970年代後半にロンドンで勃興した、パンク/ニュー・ウェイヴ・ムーヴメントを代表する象徴的グループ。自国の王室、政府、大手企業などを攻撃した歌詞など、反体制派のスタイルが特徴。(出典:Wikipedia)
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