コーヒーと音楽 13th AZYMUTH × UM VERÃO INOVADOR 1980 【BRAZILLIAN FUSION】 – SOUNDLESS RECORDS(サウンドレスレコーズ)

コーヒーと音楽 13th AZYMUTH × UM VERÃO INOVADOR 1980 【BRAZILLIAN FUSION】

SOUNDLESS RECORDS担当者がおすすめの音楽を紹介するコラム連載「コーヒーと音楽」。第13回は、インスピレーションシリーズから新商品の「UM VERÃO INOVADOR 1980」【BRAZILLIAN FUSION】にぴったりな作品をご紹介。コーヒーのお供にぜひ新たな音楽との出会いを楽しんでみてください。


UM VERÃO INOVADOR 1980
海風を思わせるフェンダーローズ、爽快に響くスキャット。浅煎りのブレンドは、ブラジリアン・フュージョンが生み出すグルーヴと浮遊感のひと時。スッキリとした後味が、日常の澱みから心身を解き放つ。濃いめに淹れてたっぷり甘味を加えれば、ブラジル流の一杯に。ライトな口当たりがお好きな方におすすめです。




Azymuth - Flame
ブラジリアン・フュージョンを代表するグループAzymuthによる、名門レーベルMILESTONEからリリースされた1984年作。Azymuthといえば、ブラジル音楽ファンはもちろん、レア・グルーヴリスナーやクラブDJからも高い支持を得ているアーティスト。Jazz-Funk/Fusionとサンバやボサノヴァなどのブラジル音楽をクロスオーヴァーさせた音色は唯一無二で、リーダーで鍵盤奏者のJose Roberto Bertramiの奏でるエレピはメロウネスでとろけてしまいそうです。残念ながらBertramiは2012年に亡くなられていますが、バンド自体の活動は著しく、5年前には世界有数のクラブミュージックフェスDekmantelへの参加。2016年には新作「Fenix」を発表。2019年には盟友MARCOS VALLEとともに来日公演も果たしました。

今年リリースされたベースのALEX MALHEIROSのソロ作も素晴らしく、まさにリビングレジェンドとして地位を確立しています。数々の名盤を世に送り出してきた彼らの中でも、「Flame」は充実の内容にも関わらず中古レコード市場でも比較的リーズナブルで、ブラジリアンフュージョン入門編にはぴったりな作品なのではないかと思います。粒揃いの素晴らしい楽曲群の中でも特にオススメなのが、A1「The Prisoner」、A3「 Rapa Poeira」、B2「Flame (O Amor E Chama)」。

 

A1「The Prisoner」。軽快なドラム、ベース、エレピが心地良いブラジリアン・フュージョンを体現したいわゆる最高な一曲。

 

 

A3「Rapa Poeira」。サンバのリズムに繰り返されるコーラスとパーカッション。ブラジルのサンバカーニバルを彷彿とさせます。思わず踊り出してしまいそうなグルーヴィーな展開がたまりません!

 

 

B2「Flame (O Amor E Chama)」。アルバムの表題曲でもある一曲。上記の二曲とは対局的なスロウなメロウフュージョンで、エレピとサックスが艶やかに鳴り響きます。

 

Flameはサンプリングネタにもなっていて、ohvibのLO-FIなビートメイキングが、原曲のメロウフュージョンをよりアーバンに昇華させています。

 

今回紹介した3曲以外にも本作はAzymuthの真骨頂であるJazz-Funk/Fusionとブラジル音楽のクロスオーヴァーが楽しめる素晴らしいアルバムです。ぜひブラジルの豆を使った「UM VERÃO INOVADOR 1980」とともに楽しんでみてはいかがでしょうか。コーヒーと音楽でブラジル脳内トリップへと出かけましょう。


Profile

Azymuth

ブラジル出身のフュージョン、ブラジリアン・グルーヴ・トリオ。1973年に活動をスタート。代表曲にNHK-FMで放送された『クロスオーバーイレブン』のテーマ曲として有名な「Fly over the Horizon」などがある。(出典:Wikipedia)

SpotifyではDJの高木慶太さんによるオリジナルプレイリストも公開中! こちらも合わせて楽しんでみてください。

SOUNDLESS RECORDSではみなさまの音楽/コーヒーライフを楽しくするプロダクトやコンテンツを発信していきます。今後ともぜひチェックいただけると嬉しいです。