コーヒーと音楽 17th KRAFTWERK × HUMANITY SYNTHESIZES TECHNOLOGY 1974【ELECTRON – SOUNDLESS RECORDS(サウンドレスレコーズ)

コーヒーと音楽 17th KRAFTWERK × HUMANITY SYNTHESIZES TECHNOLOGY 1974【ELECTRONIC】

SOUNDLESS RECORDS担当者がおすすめの音楽を紹介するコラム連載「コーヒーと音楽」。第17回は、インスピレーションシリーズから「HUMANITY SYNTHESIZES TECHNOLOGY 1974」【ELECTRONIC】にぴったりな作品をご紹介。コーヒーのお供にぜひ新たな音楽との出会いを楽しんでみてください。

HUMANITY SYNTHESIZES TECHNOLOGY 1974
高速で発展し続ける産業やテクノロジーをアナログシンセサイザーで落とし込んだ新しいポップスへのアプローチ。グルーヴのある深いコクがベースラインとなり、さらにデュオフォニックでフルーティな酸味が加わり音像を作り上げる。解像度の高いスピーカーで音のディテールを楽しむ様に、最初は濃いめに淹れて輪郭をしっかり味わってみてください。

 

Kraftwerk - The Man-Machine 

ドイツが生んだ偉大なるテクノ・バンド=クラフトワーク。 テクノ・ポップ・スタイルを決定付けた1978年作の7作目「人間解体(ザ・マン・マシーン」。いわずもがな音楽シーンに多大なる影響を与えた大名盤です。日本を代表するテクノ・ポップ・バンドYMOにも影響を与え「Yellow Magic Orchestra」よりも一足早くリリースされた本作は、エレクトロシーンの先駆けとして世の中に衝撃を与えました。そしてドイツから海を渡り、アメリカのデトロイトテクノシーンへとつながる大きなクラブミュージックムーブメントが生み出されるきっかけとなったことでも有名です。

 

A1「The Robots」。ミニマルな電子音のリズムがクセになる大名曲。そしてヴォコーダーで繰り返される「We Are The Robots」のフレーズがたまりません。

 

A2「Spacelab」。徐々にビルドアップされていくイントロの音階に高揚感を覚えます。シンセサイザーとリズムマシンの絶妙な音のバランスが心地良いトラックです。

 

A3「Metropolis」。低域のストイックなリズムとサイレンのようなシンセ、不穏なヴォーカルが折り重なります。この曲を聴いて私は、近未来の夜の大都市の首都高速を連想しました。不思議な世界観を感じる一曲です。

 

 

B3「The Man-Machine」。アルバムの表題曲として知られる大名曲。個人的にもこの曲がアルバムで一番お気に入りです。Fearless Four「Rockin' It」やPeanut Butter Wolf「I Will Always Love H.E.R.」にサンプリングされた大ネタでもあり、ネタとして使用されることを想定していたかのような特徴的なメロディラインとリズム感がクールな名曲です。

 

 

 

Kraftwerkは現在もなお活動を続けるリビングレジェンドバンド。メディアからは「エレクトロニック・ダンス・ミュージックのビートルズ (the Beatles Of Electronic Dance Music)」とも評され、3度のグラミー賞の獲得、ロックの殿堂入りも果たしています。「The Man-Machine」は音楽史上に残る名盤。すべてのエレクトリック・ミュージックの源流となっている歴史的作品をこの機会にぜひ楽しんでみてください。「HUMANITY SYNTHESIZES TECHNOLOGY 1974」とともに電子音のサウンドトリップへと出かけましょう。

 

Profile

Kraftwerk

ドイツの電子音楽グループ。クラウトロックの代表格であり、テクノポップを開拓した先駆者として知られる。名前は“発電所”の意味。ラルフ・ヒュッターとフローリアン・シュナイダーを中心に1970年に始動。74年の「アウトバーン』が世界的ヒットとなり、一躍スターダムへ。しばらく停滞するも、2003年に17年ぶりのアルバム「ツール・ド・フランス」で健在をアピール。2008年にシュナイダーが脱退。2012年よりヒュッター、フリッツ・ヒルパート、ヘニング・シュミッツ、ファルク・グリーフェンハーゲンの4名体制へ。2014年にグラミー賞特別功労賞生涯業績賞受賞。2017年に「3-D ザ・カタログ」をリリース。2019年に来日公演を開催。2020年4月にシュナイダーが73歳で死去。(出典:Wikipedia、CDジャーナル)

 

 

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